専門修得コース

吉村道博

プログラム責任者
吉村道博

             

循環器内科では、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全、不整脈、弁膜症、肺動脈血栓塞栓症、大動脈疾患、末梢血管疾患、成人先天性心疾患などすべての循環器疾患の診療を行っている。循環器に関する研究と診療については伝統を有し、我が国における先駆的な実績を残している。CCU、冠動脈インターベンション、心エコー、心臓核医学、不整脈、心血管内分泌代謝の研究グループがある。 いずれのグループも豊富なスタッフを擁しており、着実な業績をあげている。このような背景から、当科のプログラムは、確固とした内科学的見識をもとに循環器疾患の診療を行う専門的臨床技能の修得、ならびにEBMに基づいた科学的判断能力の啓発を到達目標とし、21世紀にその社会的使命を全うする専門医の育成を目的としている。

プログラムの概要

内科専門修得コース(レジデント)期間は、基本的には3年間とする。

                       
 4月3月
                       
1年目大学附属4病院内科ローテーション
2年目大学附属4病院循環器内科ローテーション
3年目循環器内科教育関連施設出向

        ※附属4病院の配属先、期間は、日本専門医機構のプログラム制度変更に合わせ随時調整します。    

一般目標

初期臨床研修を修了し循環器病学の専攻を希望する医師に対して、内科医としての基本的知識、技能、判断力、態度および医の倫理を習得させ、循環器病学の分野で世界に通用する医師の育成をめざす。カリキュラムの最重要課題として、3年間の間に日本内科学会認定医の取得を行い、さらに日本循環器学会認定 循環器専門医ならびに日本内科学会認定内科専門医の申請資格、あるいはそれと同等の技能を修得することを目標として、内科専門修得コースを作成している。

到達目標・経験目標

循環器専門医としての臨床技能を修得するために、3年間の研修を行う。

1年次は、内科共通のカリキュラムを通して、内科全般の診療能力の向上をはかる。

2年次から専門研修を開始する。原則として大学附属4病院において、循環器疾患診療の基本的な臨床技能を修得する。

3年次は、当科からスタッフを派遣している日本循環器学会指定研修施設あるいは日本内科学会認定教育病院に出向し、多彩な症例経験を通して専門としての実力を磨くとともに、日本循環器学会認定循環器専門医資格認定試験および日本内科学会認定内科専門医認定試験の受験資格を得る。

3年間の専門修得コース(レジデント)修了時に、日本内科学会認定総合内科専門医受験資格を取得することを基本目標とする。(内科専門医資格は、循環器専門医取得の必須条件)日本循環器学会認定循環器専門医試験受験資格は通算6年以上の会員歴が必要であり、日本循環器学会認定循環器専門医試験受験はこの条件を満たした上で受験資格を得ることができる。

1年目

内科共通カリキュラムに則る。

2年目

当科に配属とし、大学附属4病院において循環器疾患の診療に従事する。入院患者の診療を通じ循環器疾患全般の診断、病態生理、検査、治療を学ぶ。また、循環器診療に必須な以下の検査法、治療法を修得する。心電図、心エコー図、トレッドミル運動負荷試験、ホルター心電図、心筋シンチグラフィ、冠動脈 CT、心臓MRI、Swan-Ganzカテーテル、心臓カテーテルおよび冠動脈インターベンションの介助、カテーテルアブレーション(ペースメーカー・ ICD・CRT植込み)の介助。日本内科学会認定内科医資格を得る。また、内科および循環器領域の専門学会および専門学術誌への症例報告、発表を義務づける。

3年目

        当科の関連施設に出向し、多くの症例を経験するともに、診断、検査、治療技術を実践し、これらを修得する。関連他科、コメディカルスタッフとのチーム医療をコーディネートする能力を身につける。レジデント3年時に申請する、日本内科学会認定内科専門医および、レジデント終了後申請する日本循環器学会認定循環器専門医を目指して、それらの受験資格を得る。

学会認定施設の状況

       

日本内科学会(認定教育施設)
日本循環器学会(循環器専門医研修施設)
日本インターベンション治療学会(研修施設)
日本不整脈心電学会(植込み型除細動器(ICD)・ペーシングによる心不全治療(CRT)施行認定施設)
東京都CCU連絡協議会加盟施設

本院週間予定

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